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(2015年予測編:IoT)キーワードは「テレマティクス」自動車の運転ログからあらゆるマーケティングへの活用が進む(事例編4)

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はじめに

トレジャーデータはクラウドでデータマネージメントサービスを提供しています。

 

前回の記事で、3回にわたってテレマティクスのもつポテンシャルを具体的な分析結果を紹介しました。今回は,事例をもう1つ紹介します。

  • (事例1)運転者の行動分析
  • (事例2)実測値に基づくコンディションの把握
  • (事例3)メンテナンス時期の把握
  • (事例4)燃費と外部要素の関連性
  • (事例5)保険料見積もりへの応用
  • (事例6)自動車履歴情報提供サービス

 (事例6)自動車履歴情報提供サービス

中古車の購入を希望する人などに対して,個別の車両ごとに過去のオーナー数,事故・整備履歴などの見た目で把握できない情報をインターネットを通じて有償で提供します。購入者側は安心して車を購入できるほか,売却者側も下取価格が高くなるなど,双方にメリットがあり、中古車の流通促進にも寄与しています。

中古車のデータ

既存の中古車データの車両状態情報に加えて,テレマティクスデータを参照することでより精細な車両の状態を見極めることができます。

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[中古車情報カーセンサーnet]より

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 走行距離や登録年数,修復歴などの情報に加えて,前オーナーのテレマティクスデータが入手できるとすれば,以下のような詳細な項目を把握できます。

前オーナーの走行履歴・特性
項目説明
平均水温・平均回転数 平均水温や回転数がほかよりも高く推移していた車両は,何らかの痛みがある可能性がある
1日(1回)の走行距離 トータルの走行距離が多くてもほとんど高速道路しか走っていない車両は状態がよい可能性がある
運転頻度 特に長期間放置されている車両は納車整備費用がかかる
急発進・急加速の度合い 急発進や急加速が多いユーザーの車両は痛みも早い
前オーナーの履歴を加味した新しい中古車評価基準(赤字列)
評価点走行距離内装
評価
外装
評価
前オーナー
走行履歴
評価
内外装の程度前オーナーの
運転特性
6点 30,000km
未満
A A A ほとんど無傷、無補修で、加修の必要のないもの(エンジンおよび足回り関係が良好であること) 走行距離のほとんどが高速道路使用によるもの。よって走行距離の割に痛みは少ない
S点 10,000km
未満
A A A ほとんど無傷、無補修であるもの(登録後1年未満) くせのある運転もなく,平均水温,回転数,燃費などがほかよりも極めて良好
5点 60,000km
未満
A A A 目立たない傷、凹みはあるものの、内外装ともほとんど加修の必要のないもの。外装部品の交換のないもの(エンジンおよび足回り関係が良好であること) ...
4.5点 100,000km
未満
B B B 内外装とも軽微な補修をすることにより5点に準ずるもの ...
4点 150,000km
未満
C以上 C以上 C以上 目立つ傷、凹み、錆、焦げ、破れが少々あり、加修が必要と思われるもの ...